Evernote仕様変更でデジタルアーカイブのことを考える

ずっと利用しているEvernote。

先日、ルールが改定されたEvernote。

無料ユーザーは50のノート、1つのノートブックまで利用可能になるという。

Evernote、無料アカウントは「最大50個のノートと1つのノートブック」に
Evernoteは、12月4日に新規・既存の無料ユーザーで利用できる範囲を改定する。今後は、アカウントごとに最大で50のノート、1つのノートブック(複数のノートをまとめるもの)まで利用できるようになる。

 

Evernote 離脱を決意したけれど、そもそも私は何を電子で残すのかということを考えた話。

 

Evernote 離脱を決意

私はすでにノートが1000を超え、ノートブックは30近くあった。

ちなみにきちんと整理していなくてこれなので、整理しようとしたらノートブックはもっとあっただろうな。

そして、今までずっと無料ユーザーでした。

 

すでに利用されているノートやノートブックについてはそのまま持てるそうだけれど、つまりは今後はこれ以上の新規作成ができない。

さてどうするか。

有料会員になるか。別のノートアプリを使うか。

 

結論を言うと、お金を払ってまで使いたいと思うほど使いこなせていなかったので、今後の利用を辞めようかな、と。

そう考えに至った時、ふと考えたこと。

そもそも何を残す必要があるのか? っていうこと。

 

使いこなせていなかったEvernote

Evernote、長く使っている割には全然使いこなせていない。

30近くあるノートブックできちんと整理されているのは2つか3つで、あとはとりあえず作ったノートブックが乱立。そしてほとんどのノートが「inbox」に入ったまま。

ノートブックを作成したりタグをつけたりと色々思考錯誤をしたけれど、どうも使いこなせなくて欲しい情報がすぐ取り出せる状態ではなかった。

なので、すぐに取り出す必要のある情報は他のメモアプリなどを利用。

Evernote は雑多な記録帳のような使い方をしていた。

とっておきたい情報をノート化し、inboxに入れておく。

そういった「とりあえずなんでも放り込んでおける箱」として利用していた。

雑多に放り込んでいるので、「あの時のあれ」という情報をすぐに取り出すことができず、適当に検索をかけて出てきたノートを見て、「あぁそうだこんなことも記録しておいたな」と読み返して物思いにふけっていたりした。

 

モノの整理とミニマリスト

少し前に大々的に片付けをした。

いわゆる断捨離。

捨てられずに持っていた思い出の品も、一気に手放した。

趣味に近い手帳やノートも、数年分を一気に。

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手放す前は、心苦しい感はあった。

けれど、えいやっと手放せたのは、「電子で残しておくから」であった。

いわゆる、「思い出の品は写真に撮ってデータで残そう」だ。

最悪、いつでも見返せる。

 

デジタルデータもミニマルの方がいいのかも

けれど、実際は見返していない。

約3年前に電子化して、Google Drive と Evernote に入れておいたけれど、やっぱり見返していない。

30年後にふと見返した時、思い出が込み上げてきてとても貴重なデータとなるかもしれない。

けれど、この数年必要なかったものは、今後も必要じゃないよなぁ……という。

 

なにより、この、ごちゃっとデータがある様子が、ストレスなのかもしれない。

断捨離の時にモノを電子化したことで、どんどん身軽になるとその時は思った。

けれど、実際にはなっていなかったのかもしれない。

 

3年ほど前に新しいMacを買った時、その何も入っていないすっきりとしたパソコンの中身を見た時に爽快な気分を味わった覚えがある。

なんなら、解放感だったかもしれない。

ごちゃごちゃとしたフォルダやファイルやブラウザのお気に入り。

これらもやはり整理整頓をしているつもりでいつの間にかごちゃごちゃしているので、見るたびにウンザリしていたのかもしれない。

それらがまったくなく、すっきり真っ白なパソコン内。

電子データといえども、ごちゃごちゃとそこにあれば思考をこんがらがらせるには十分なのかもしれない。

 

データの整理にだって時間がかかる。お金もかかる

先の思い出の品や手帳を電子化した際、時間もお金もかかった。

 

まず、電子化する作業。

そして、電子データをどこに保存するかと考える労力。

私はケチって無料で置ける場所を探したけれど、データを保存しておく場所も本来はタダではない。

そして見つけた保存先に、せっせとデータを移して整理整頓する労力。

 

今回みたいに、仕様が変更になって保存先を変えようと思ったら、また新しい保存先を探して移行して整理して……の繰り返し。

Evernote を利用しなくなるならば、Evernote にかけた時間と労力だって無駄になる。

 

そこまでして、残しておきたい電子データとは?

先も書いたように、「最悪いつでも見返せる」と残した電子データはほぼ見ていない。

そうであれば、もういらないのでは?

電子データさえも消して、本当の断捨離をしてしまってもよいのかな? と。

そうすればミニマリストがいうように、データ整理の時間や保存を考える労力からも解放される。

 

確かに、ちょっとした覚書やメモなどってもういいかなって思う。

商品の取扱説明書やタグなども、ないと「これの手入れなんだっけ」とか「素材なんだっけ」とかで困ったことがある。

けれど、なきゃないで確かにそこまですごく困るわけではない。

 

アナログの日記帳を断捨離して以降、日々の日記はPlannerというアプリに手書きで残している。

これは消したくない。たまに読み返す。残しておきたい。必要だ。

 

けれど、これもデータ容量が今すでに数十MB。

これも数年書き連ねればチリも積もって何十GBになっていくのでは。

紙のノートと違って、見た目上は嵩張らなくていいけれど、データ容量としてはどんどん嵩んでいく。

今はiCloudにバックアップをとっているけれど、これもいつか収まらなくなる時がくるのではないか。

その時、どうする?

 

Plannerをやめる?

他の保存先を探す?

今まで書いて残してきたものを捨てる?

 

そんなことを考えていると、たまに途方もなくなってどうしたものかなぁなんて考える。

まだまだミニマリストには程遠いですね。

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