明治末期の北海道・樺太を舞台にした、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画、『ゴールデンカムイ』。
こちらのストーリーを回ごとにざっくりまとめていきます。
「えっと今どうしてここにいてこれしてるんだっけ」とよくなってしまうので、ざっと振り返るための自分メモ。抜け漏れや間違いがあってもご了承ください。
1期
1話 ウェンカムイ
場所は小樽
杉元佐一 アシㇼパ
たまたま出会った男より、アイヌの金塊の秘密を知らされる杉元。
網走監獄に捕らえられた囚人の刺青が隠した金塊の在処を示す地図となっているため、刺青を探す決意をする杉元。
杉元に金塊の秘密を話した男が実はその囚人で、熊に殺されたためその刺青ゲット。
2話 のっぺら坊
小樽の町からつけてきた囚人の話により、刺青を掘った男は「顔がない」ため「のっぺら坊」と呼ばれることが判明。
登場 尾形百之助 白石由竹 鶴見中尉
みんな大好きチタタㇷ゚初登場回。
小樽の町からつけてきた囚人は、尾形により射殺。尾形に狙われたことにより陸軍第7師団も金塊を狙っていると知る。
脱獄王白石の話により箱館戦争で死んだとされている土方歳三が生きていることを告げられる。
杉元と白石で川に落ちて凍え死にそうになったのを、火を起こす手伝いをする代わりに見逃す取引をしたため、白石とはここで一旦別れる。
描写はされていないけど、小樽からつけてきた囚人の刺青を杉元たちは入手しているはず。
3話 カムィモシㇼ
谷垣源次郎 月島軍曹 土方歳三 牛山辰馬
みんな大好きオソマ初登場回。
杉元とアシㇼパ、第7師団の4人に襲われるも、内3人は熊と戦い(襲われ)死亡。谷垣はレタラと戦い足を折るも生きている。
拾った小熊を村(コタン)に連れて帰る。
土方歳三と牛山辰馬が手を組み、土方パーティの始まり。土方はすでに刺青を何枚か持っているが、「写し」と言っていたので、自分の分?
4話 死神
二階堂兄弟
コタンで過ごすアシㇼパさんを見て、村のみんなに大切に想われているアシㇼパさんを見て、自分と一緒にいては危険だと思い、一人コタンを去る杉元。
小樽の町で鶴見中尉と出会う。鶴見中尉の目的は金塊を見つけて軍資金にするため。人手が欲しいため杉元に下につかないかと誘う。
杉元を追って小樽の町へやってきたアシㇼパさん。白石と再開。
金塊が手に入ったら分け前をもらう約束で、杉元を助け出すのに白石も協力することに。ここから杉元パーティに白石参加。
5話 駆ける
永倉新八 二瓶鉄造
第7師団に捕まっていた杉元だけど、なんとか逃げ出す。鶴見中尉も、杉元たちに刺青を集めさせてあとで奪えばいいかと追うのをやめる。
鶴見中尉もすでに刺青を1枚か所有している。
土方さんの金塊の目的は、北海道占領のため。
3話で足を負傷し山の中で行き倒れていた谷垣を助けたのが二瓶鉄造。しばらく行動を共にしていた様子。
6話 猟師の魂
二瓶鉄造も囚人。
谷垣が軍人に戻るかマタギに戻るか揺れる。
レタラを獲りたい谷垣と二瓶。守りたい杉元パーティ。
7話 錯綜
レタラとの戦いで二瓶死亡。
負傷した谷垣をコタンへ連れて行く。二瓶の連れていたアイヌ犬のリュウも連れて行く。
二瓶の刺青ゲット。
この段階では、アシㇼパさんを盾に取った男として、谷垣に対して敵意剥き出しの杉元。
小樽の町に情報収集に来た白石。牛山と鉢合わせる。白石逃げる。
8話 殺人鬼の目
土方陣営が小樽の町で起こしたのは銀行の貸金庫に眠っていた土方さんの刀を取り戻すため。
ここで土方さんと鶴見中尉が初顔合わせ。
なぜか白石、土方陣営に忍び込もうとするもあっさり見つかる。土方から協力し合うか殺し合うか選べと言われる。
協力することの証として辺見一夫の刺青を入手してくることを求められる。
9話 煌めく
なんやかんやあって辺見の刺青入手。
土方さん、こっそりと杉元の前に現れる。アシㇼパさんの和名を聞き出そうとするもできず。
鶴見陣営の病院にいた尾形の姿が消える。二階堂もいなくなる。
いなくなっていた二人はアシㇼパさんのコタンへ。
そこで療養していた谷垣と出会う。谷垣と一緒にいた陸軍の他の3人を谷垣が殺したと勘違い。
尾形は鶴見中尉謀反組。他の3人も謀反組。鶴見中尉に告げ口に行くだろうと言うことで谷垣狙われる。谷垣狩りだぜ。
10話 道連れ
キロランケ 家永カノ(ED後)
戦い合う谷垣と尾形。そこにやってくる鶴見陣営。
尾形逃げる。二階堂は鶴見に捕まるも、杉元を殺させてやると言うことで再び鶴見側へ。
尾形の謀叛は鶴見中尉にバレていたため、尾形は谷垣を殺す必要はもうないから追われることはないだろうということで、谷垣、軍に戻らずひっそりとコタンに逃げ帰る。
アシㇼパさんの父の古い友人であるキロランケ。実は、アシㇼパさんの父親とキロランケは北海道生まれのアイヌではなく、海を渡ってきた人たちであるとのこと。
囚人に刺青を掘ったのっぺら坊が、小樽にいる「小蝶辺明日子」に会いに行けとい言っていたことが判明。
「小蝶辺明日子」はアシㇼパさんの和名。死んだ母と父しかその名は知らないはず、と言うことで衝撃事実。実は、のっぺら坊はアシㇼパさんの父親であることをキロランケから告げられる。
それを信じたくないアシㇼパさんは、自分の目で確かめようと網走監獄へ行くことを決意。
小樽からまっすぐ網走監獄に行くには第7師団の本部がある旭川を通る必要がある。そこを迂回しつつ、その前に知り合いの武器店に寄って武器や弾薬を手に入れるため杉元、アシㇼパ、白石、キロランケの一同は札幌へ。
11話 殺人ホテルだよ全員集合!!
家永カノ
ホテルの支配人、家永カノは実は囚人。
ホテルに泊まりにきた牛山と杉元一行がたまたま出会う。
牛山は土方陣営の人間なので、刺青人皮争奪戦という点では杉元陣営の敵ではあるけれど、そうと知らず(牛山と白石だけが知っている)仲良くやっている面々。
アシㇼパさんは牛山に懐く。
ドタバタがあり、ホテルは崩壊。
牛山と家永の安否がわからぬままだったか、杉元パーティは次の目的地へ。
牛山と家永は無事で、負傷した家永を連れて牛山は土方のもとへ戻る。
12話 誑かす狐
インカㇻマッ
杉元、アシㇼパ、白石、キロランケの面々、ホテルで失った弾薬を補充する資金を調達するため、アシㇼパさんの親戚の住むコタンへ。
そこでインカㇻマッと会う。
インカㇻマッ、アシㇼパに対して「お父様と同じ綺麗な目ですね」と告げ、父親を知っていることを匂わしてくる。
土方陣営に尾形が参加。尾形の目的や土方陣営に入った理由などはいまいち謎。アニメではサラッと描かれているけど、尾形がここで取った刺青を差し出しているので土方陣営に刺青1枚増える。
夕張に刺青があるという情報を聞き、杉元一行は夕張へも寄ることに。
↑原作7巻62話まで
2期
13話 江渡貝くん
江渡貝弥作 チカパシ
夕張の炭鉱で事故があり何人か亡くなったが、その中に変な刺青の遺体があったということを聞きつけてやってきた鶴見中尉たち。
墓を掘り起こしてみるも、死体がなくなっており墓あらしがいると踏んで待ち伏せ。
そして現れたのが江渡貝。家までつけて、接触を試みる。
剥製屋を営む江渡貝。実は死体からとった人間の皮で剥製や個性あふれる洋服を作っていた。
鶴見中尉が江渡貝に接触したのは、墓から盗られた刺青を手に入れるのともう一つ、デタラメな暗号を掘った刺青人皮の精巧な偽物を作ってもらうこと。
これにより刺青人皮争奪戦に波乱が起こる様子。
土方陣営。現在持っている刺青人皮は(メンバーの生きている人皮含め)以下6枚
- 土方
- 牛山
- 家永
- 白石(白石が持ってきた写し)
- 辺見(白石が持ってきた写し)
- アニメ12話で尾形が持ってきたやつ
金塊が奪われた時、殺された7人の慰留品にアイヌで行われる傷がつけられていたことから、のっぺら坊がアイヌ(の文化を知る人間)であることを、鶴見陣営、土方陣営はすでに気づいている。
が、倭人と戦うためにアイヌの面々が集めた金塊を、アイヌが奪うのか? という疑問から、
土方は、のっぺら坊はアイヌになりすました極東ロシアのパルチザンではないかと推測する。
パルチザンとは内戦や革命でゲリラ的な非正規の軍事活動をする民兵組織だ
ロシア極東にもアムール川周辺の少数民族から寄せ集まった多数の遊撃隊が存在している
原作より
とすると、監獄の外にいるのっぺら坊の仲間も、アイヌになりすました極東ロシアのパルチザンである可能性が高いとする。
この段階で、視聴者的には
- のっぺら坊=アシㇼパの父親らしい ということから、
- 監獄の外にいるのっぺら坊の仲間=キロランケ⇨アイヌじゃなくて極東ロシアのパルチザン?!
となる。
夕張へ向かっている途中の杉元一行。
アシㇼパさんが昔の夢を見る。夢の中で父親登場。「俺の血とこの土地のアイヌの血が混ざってできたお前」ということを言っている。
アシㇼパさん達が長沼で出会ったインカㇻマッ。アシㇼパさんを探して小樽のコタンまでやってた。
「アシㇼパさんと共に行動している3人のうち誰か一人が裏切る」と占いに出たとフチに告げる。アシㇼパさんの命にも関わると聞いてフチは心配に。
谷垣は占いを信じていなかったが、占いを信じたフチのためにアシㇼパさんを連れて帰ることに。
インカㇻマッも勝手についてくることに。
回想、インカㇻマッに「コタンにいる谷垣を利用しなさい」と助言する鶴見中尉。これにより、インカㇻマッが純粋にアシㇼパさんを心配して占いを告げにきたわけではなさそう、ということがわかる。
インカㇻマッの目的は謎。
谷垣、うまく隠れてコタンで過ごしているのかと思ってたら鶴見中尉にバレてたのね。
14話 まがいもの
夕張に刺青人皮があると聞きつけた土方陣営、杉元陣営が夕張に集まる。
江渡貝くんは鶴見中尉に頼まれた通りに偽物の刺青人皮を製作中。
尾形が江渡貝くん家を襲う→江渡貝くん作った刺青を持って逃げる→月島も江渡貝くんを守るために追う
杉元、白石も江渡貝家にやってきて尾形と鉢合う。偽物の刺青人皮のことを伝えて、杉元・白石に江渡貝くんを追わせる。
江渡貝くんが逃げ込んだ炭鉱でみんな爆発に巻き込まれる。
製作した刺青人皮を月島に託して江渡貝くん死亡。偽物の6枚のうち5枚が鶴見中尉の手に。
杉元・白石は牛山に助けられる。牛山とはホテルの回以降初接触。
土方陣営と杉本陣営が江渡貝くん家で集まる。手を組むか殺し合うかという話になる。
土方さん、のっぺら坊がアシㇼパさんの父親であることを知っている。
15話 昔の話をしよう
犬童四郎助(昔話の回想内で)
土方陣営と一緒に、江渡貝くん家で偽物の刺青人皮の見分け方の手がかりがないかと探している最中、証拠隠滅のため江渡貝家を燃やしにきた鶴見中尉の部下等に襲われる。
二手に分かれて逃げた方がいいということで、
- 土方、永倉、家永、白石、キロランケ
- 杉元、アシㇼパ、牛山、尾形
の2組に別れることに。
土方→蝦夷共和国再建のための資金が欲しい
杉元→お金はちょっとでいいからのっぺら坊の真意を確かめたい
ということで一旦は利害が一致ということでなんとなく共同戦線に。
アシㇼパさんの後を追って旅を続ける谷垣とインカㇻマッ。13話で出てきたチカパシもこっそりずっと後をつけてきていた。コタンにいても家族も誰もいないし一緒に連れてってということで、連れていくことに。
土方さん、樺戸監獄に収容されていた時の話をする。死んだと思思われていた土方さんと永倉さんの十数年ぶりの再会?のシーン。
土方さんの話の中で、網走監獄を取り仕切る典獄(てんごく、刑務所長の旧称)犬童四郎助の名が出る。
土方側にいた白石だが、土方と内通していたことが杉元にバレたら殺されるのではないか、と恐ろしくなって、「殺されたら金塊どころではない」と逃げ出すことに。
しかし泊まっていた宿から逃げ出した先で第7師団と鉢合わせ捕まる。
16話 旭川第七師団潜入大作戦!!
白石は、網走監獄に侵入してのっぺら坊と接触するために必要な人材。
捕まった白石は第7師団の本拠地の旭川に連れて行かれるだろうと予想。その前に、土方さんとキロランケが助けに行くことに。
二人っきりになった時に、土方さんはキロランケにパルチザン出身だよね? みたいなことを聞くもキロランケ答えず。これにより、キロランケは自分の正体は土方にバレていると知りつつも現在のところそれによる関係性の変化はなし。
川の吊り橋で白石救出を試みるも、「今戻ったら杉元に殺されるかもだし」と白石は思いキロランケの手を取らず。救出されかけたのに、再び第7師団の元へ戻る。
土方さんとキロランケ、家永と永倉の元へ戻る。杉元たちも合流。
旭川の第7師団本部に連れ込まれたら救出はもう難しいだろうと議論しつつも、再び白石を助けることに。一同は旭川へ向かう。
アシㇼパさんを追って旅を続ける谷垣、インカㇻマッ、チカパシ。
夕張で3人の男を連れたアイヌの少女を見かけた、という人の話を聞いて、第7師団の本拠地である旭川を迂回して夕張→十勝地方に行っただろうと推測。(あぁすれ違い)
土方さんが網走監獄で出会ったという鈴川という男を呼び寄せる。変装の達人で、これで網走監獄の典獄である犬堂に化けて第7師団に潜入しようと試みる。
この話をしている最中、おねむになったアシㇼパさんを抱っこする土方さんの姿を見て、ニシン漁の回でアシㇼパさんの和名を聞いてきたのがこの土方さんだったと杉元気づく。そして、白石が土方陣営と内通していたと気づく。
今はもう土方陣営と協力体制になっているのだから、過ぎたことではと言われつつも、一度「裏切っていた状態」であることには変わらないという杉元。
白石を助けに行く? それとも見捨てる?殺す? となりつつ、アシㇼパさんが「殺さなくていい人間は殺したくない」と告げる。結局助けることに。
網走監獄の典獄の犬堂に変装した鈴川と謎の覆面被った杉元とで第7師団に潜入する。
17話 腹の中
鯉登
鈴川の変装でうまいこと白石を助け出そうとするも、鯉登に見破られ失敗。
鈴川は打たれて死亡(のはず)。描写されてないけれど、これで鈴川の刺青は鶴見中尉の元に?
杉元白石でなんとか建物の外へ脱出。外で待機していた尾形も合流し3人で逃げる。近くで馬と共に待機していたキロランケの元へ行こうとするが追われてそこまで行けず、試運転中だった飛行船を奪って飛んで逃げる。アシㇼパさんも途中で飛び乗って合流。
これにより、しばらく
- 杉元、アシㇼパ、白石、尾形
- 土方、永倉、牛山、家永、キロランケ
とうパーティに。
飛行船の上で、杉元が白石に内通していただろと詰め寄る。しかし、白石が牛山に渡していた辺見の刺青の写しがデタラメの写しだったことから、「白石は俺たちを裏切っていなかった」ってことで、ここ最近の「杉元にバレたら殺されるかも」云々は解消。
飛行船が落ち、大雪山を超えて逃げることに。
山越えの途中、吹雪いてきたため低体温症になる危険が。鹿を撃って捌いてその中に入り寒さをやり過ごすことに。
アシㇼパさんと杉元は同じ鹿の中に入って戦争の話や好きな食べ物の話などする。
戦場では自分を殺さないとやっていけなかった、戦争が終わっても故郷に帰れなかったりして元の自分い戻れない奴もいる、という話から、杉元が好きだと告げた干し柿を食べたら杉元も元に戻れるのかな、と呟くアシㇼパさん。
すべてが終わったら杉本の地元に連れて行き干し柿を食べさせてくれというアシㇼパさん。
いや〜このシーンいいですよね。堪えきれず泣いちゃいます。
あと、杉元が渡された生の肝臓を躊躇なく食べていて、染まったな〜と笑。
18話 阿仁根っ子
翌朝、無事に一夜を過ごせた杉元たち。このまま網走方面に直接向かうとまた第七師団に見つかってしまうだろうということで、裏を書いて十勝方面へ下山することに。
「はぐれたら網走で落ち合おうということはキロランケたちには言ってある」
一方、アシㇼパを探して旅を続ける谷垣一行。
小樽のフチの様子を電報で受け取る。自身の死期を感じ取って死装束を作り始めたとあり、心配する谷垣。この時点ではまだ「なんでフチにあんなこと言ったんだ」とインカㇻマッを責める感じの関係性。
落ち込むフチの姿に、自分の母の姿を重ねる谷垣。
谷垣の過去話。谷垣がなぜ軍に入ったかと、二瓶と出会って軍人であることをやめたけれど故郷に帰れない理由などが描かれる。
妹のフミと結婚した賢吉。けれど、その後フミは刺し傷のある焼死体で見つかる。そばには健吉の小刀。賢吉が殺したと谷垣激怒。賢吉が第七師団に入ったと聞き、復讐のため止める両親の言葉を聞かずマタギを捨て村を出て軍へ。
戦地で賢吉と会うが、フミが天然痘にかかったこと、身内に感染力の高い天然痘患者がいると知られたら両親や兄が村で生きていけなくなるということで、このまま内緒にして自分を殺して欲しいと頼まれたことを告げる。
復讐のために故郷を捨て軍に入り、しかしその復讐もする必要がなく賢吉も戦場で死んでしまった。
自分の命を今後どう使うかというところで回想終わり、釧路湿原までやってきた谷垣一行。ここで杉元パーティと合流。
兄(谷垣)たちが変わらず村でマタギをして生きていけるように、と隠した真実が、谷垣をマタギを辞めさせて軍に入る動機にさせてしまったというちょっと切ない話。
最後、神様は復讐の機会を与えてくれたんじゃなくって真実を知る機会を与えてくれたんだなーと。
19話 カムイホプニレ
谷垣一行、杉元一行に追いつく。
フチが心配していることを聞いて、一度小樽に戻るか? と杉元は聞くが、「知るべきことを知って自分の未来のために前に進む」として、このまま網走監獄を目指すことに。
谷垣も、アシㇼパをフチの元へ連れて帰るという目的は変わらず、最後まで付き合うことに。
この時点で尾形と谷垣は、谷垣狩りでやり合って以降初接触。
尾形はずっと
- 谷垣登場時、一緒に山へ入った他の3人(反鶴見組)が死んだのは谷垣が殺したから
- 谷垣が鶴見中尉の命令のもと反鶴見組である自分を追いかけて来た
と思っていたが、杉元が他の3人は熊にやられたのを見たと証言したことで誤解が解ける。
鶴見中尉組、白石の刺青の写し、鈴川の刺青入手。
旭川で任務についていた鯉登少尉が鶴見たちと一緒に動くことに。
20話 青い眼
白石救出の際に旭川で分かれていたキロランケ合流。
アシㇼパさんとインカㇻマッが二人だけで話す。父親のことについて知っていることを全て話せという。
- 網走監獄にいるのっぺら坊はアシㇼパさんの父親ではない
- アシㇼパさんの父親はキロランケに殺された
- のっぺら坊はキロランケの他の仲間であり、アイヌの金塊を奪うつもりだ
という。
インカㇻマッはアシㇼパ親子の味方であり、あなたは今すぐ小樽へ帰るべきという。
対して、変わらずキロランケは網走監獄にいるのっぺら坊は間違いなくアシㇼパさんの父親だという。
キロランケがアシㇼパ父を殺した証拠として、インカㇻマッが出した殺害現場の慰留品の指紋の話から、指紋を管理している鶴見中尉とインカㇻマッが繋がっているとみんなにバレる。
けれど、インカㇻマッはあくまで鶴見中尉を利用したまでという。
どちらも怪しくてどちらを信じれば、とみんなが疑心暗鬼。
谷垣はインカㇻマッの目的を問うが、「ただアイヌの女としてアイヌの金塊を守りたいだけ」という返答。
谷垣が小樽のフチに送った電報が鶴見中尉に筒抜けで、谷垣たちが杉元たちと合流したと聞いて鶴見中尉も網走へ向かうことに。
鶴見中尉の命で網走監獄に看守として潜入していた宇佐美。
看守部長である門倉にバレて殺されかけるも逃げ出す。
21話 奇襲の音
都丹庵士(とにあんじ)
杉元、アシㇼパ、白石、尾形、キロランケ、谷垣、インカㇻマッ、チカパシの面々は屈斜路湖付近のコタンに。
ここで盲目の強盗団の一人が刺青の囚人(都丹庵士)である話を聞き、強盗団が出没する近くの温泉宿に泊まることに。
男性陣が温泉に入っている最中に強盗団に襲われ、面々は散り散りに。騒ぎを聞きつけて駆けつけてきたインカㇻマッが谷垣・キロランケと合流。小舟に乗って湖を渡って逃げようという時に、インカㇻマッが「嫌な予感がする」と。小舟に乗り込むものの攻撃を受けて転覆。泳げないインカㇻマッは沈み行く中、自分がもう死ぬ夢というか占いを見る。自分が死ぬという運命を一度受け入れるが、その夢の中に谷垣が現れて助けられ、現実世界でも谷垣に助け出される。
自分が助かったことにより、「運命は変えられる」と納得した様子だけれど、視聴者的には
- フチはアシㇼパさんにもう会えない
- アシㇼパさんと一緒に行動していた3人の男(杉元・白石・キロランケ)のうち誰かが裏切る
などの占いも結果が変わるのかなとザワザワ。
強盗団とのドタバタは主犯の都丹庵士にトドメを刺すかと言うところで、土方さんの登場で終了。旭川で白石救助の下で別れていた以降。
都丹庵士と土方さんが知り合いで、都丹の身柄はこちらで引き取るから見逃してくれと。杉元も刺青の写しをくれれば構わないと言うことで、ゴタゴタは終了。
インカㇻマッとキロランケがお互いがお互い怪しいと疑心暗鬼になっている現状を杉元が土方さんに報告。
それぞれの写真を撮って人に調べさせることに。カモフラージュのために、アシㇼパさんの写真んを撮ってフチに送る、せっかくだからみんなでも撮ろうということで全員の写真を撮る。
22話 新月の夜に
杉元一行と土方一行が合流し、全員揃って網走監獄へ。
インカㇻマッは、ずっと占いで
- 網走監獄ののっぺら坊はアシㇼパの父、ウィルクではない
- ウィルクとは二度と会えない。なぜなら会う前に自分が死ぬからだ
などと出ていたが、最近占いの結果が変わるということで、ずっと掲げてきた主張である「のっぺら坊≠ウィルク」も揺らぎ始めている。自身も、のっぺら坊がウィルクかもと期待して網走監獄までついてきていた。
鶴見中尉と繋がっていたのは、金塊の奪い合いによりウィルク含めアイヌが複数殺された事件の真相を追っている最中に、慰留品を持っている鶴見中尉に会ったまでという。
この段階で、谷垣のインカㇻマッに対する疑念とかはなくなっていて、事が全て済んだら(アシㇼパさんをフチの元へ送り届けたら)結婚しよ的な間柄に。
「本当の家族になっちゃえばいい」とアイヌの文化に則って谷垣のお茶碗をインカㇻマッに渡そうとするチカパシいいですよね。
網走監獄の塀の外からトンネルを掘って中に侵入する道を作ることに。土方さんの指示通りの位置にトンネルを掘ってたどり着いたのは門倉監獄部長の宿舎。実は門倉さんは土方さんの仲間。
いよいよ侵入決行の日。
- 侵入組:杉元・白石・アシㇼパ・都丹
- 何かあった時の援護射撃のために裏山に待機:尾形
- 宿直当番で看守側のポジションで待機:門倉
- 宿舎待機組:土方・牛山・キロランケ
- 正門外で待機組:谷垣
- 近くのコタンで待機組:永倉・家永・インカㇻマッ・チカパシ
暗がりの中を移動するため都丹庵士を道案内で先頭にし、杉元・白石・アシㇼパが後を続いて侵入する。
門倉に教えてもらっていたのっぺら坊のいるところへたどり着けるも、それはアシㇼパさんの父親ではなく替え玉だった。
この瞬間、杉元たちはハメられたという形になり、杉元組vs土方組の形に。
門倉は杉元達を収容所内に足止めし、都丹庵士はアシㇼパさんを連れて「本物ののっぺら坊」のところへ連れて行くという。土方さんは初めに杉元達と話した作戦とは違う行動(一人でどこかに向かっている)をとっている。
そしてここに鶴見中尉率いる第七師団登場。
近くのコタンで待機していたはずのインカㇻマッが正門外の谷垣の元へやってくる。谷垣がフチに送っていた電報が筒抜けだったのは、インカㇻマッが鶴見中尉に密告していたから。そのことを谷垣に告げ、危ないから逃げようと谷垣を促すインカㇻマッ。
谷垣の身を案じているのは本心っぽいけど、鶴見中尉に内通していたことは杉元たちを裏切る形になる?ので、まだまだちょっと裏がありそうな感じ。
鶴見中尉、のっぺら坊とアシㇼパの身柄を手に入れるぞと息巻いて、網走監獄看守 vs 第七師団となる。
(ここまで見直した段階で、「あれ、アシㇼパさんがのっぺら坊の娘であるとかを鶴見中尉はいつ知ったんだっけ? そしてなんでアシㇼパさんを欲しがってるんだっけ?」となりました。こういう「あれ?」を探るために見返してこうしてメモを書き残しているというのに😇)
23話 蹂躙
「教会(きょうかい)」かと思っていたら「教誨堂(きょうかいどう)」でした。
網走監獄看守 vs 第七師団のやり合いが始まる。
正門外で話していた谷垣とインカㇻマッは第七師団が監獄内侵入のために砲弾を放ち始めたので逃げるために侵入用に使ったトンネルに逃げ込み監獄内へ。瓦礫に押し潰されそうになるも、牛山に助けられる。
アシㇼパさんを連れた都丹と土方さんが合流。
収容所にいた偽のっぺら坊は、刺青の囚人たちの脱走後に犬童典獄がすり替えていた者。
この偽物の元に杉元たちを送り込んだ土方さんの狙いとしては、
本物ののっぺら坊の居場所は犬童しか知らない→偽のっぺら坊のところに侵入して騒ぎを起こせば犬童は不安になって本物のところに行くだろう→そこを狙って本物ののっぺら坊の居場所を突き止める
ということ。
案の定、犬童はどこかに向かう様子。後をつけると監獄内にある教誨堂へ。本物の居場所がわかったところで、アシㇼパさんは土方・都丹をまいて杉元のところへ向かう。
土方・都丹はこのまま犬童を見失ってはということでアシㇼパさんを追いかけずに教誨堂内へ。
本物ののっぺら坊は教誨堂内の地下に閉じ込められていた。この後、犬童と土方・都丹が教誨堂内でやりあう。
収容所内に残っていた杉元と白石。
収容所内に侵入してきた第七師団と対抗するために、監房の鍵を一斉解除装置を発動させる門倉。解き放たれた囚人700人 vs 第七師団でしっちゃかめっちゃか。
その騒ぎに乗じて杉元・白石は監房の床板を剥がして床下を通り逃げる。白石は肩の関節を外して通風口を抜けて外へ出られたが、杉元はできない。
土方にとって、いつか杉元は邪魔になる存在だから、この機会にアシㇼパさんと杉元を引き離すつもりだと推測する杉元。アシㇼパさんを土方さんの元へやってはいけないと判断。
白石に「俺はいいからアシㇼパさんを探しにいけ、見つけたら正門に連れて行け、アシㇼパさんを頼む」と伝える杉元。
杉元の元へ向かっている最中のアシㇼパさんとキロランケが合流。そこに白石も合流。
杉元がまだ床下に残っている、でも兵士がうじゃうじゃいるから行っちゃダメだと伝える白石。キロランケが単独で助けに行くことに。
キロランケは杉元を助けたら教誨堂へ行きのっぺら坊を確保し正門に連れて行くことに。
アシㇼパさんは教誨堂に戻るとまた土方とバッティングしてしまうので、白石とともに正門へ向かうことに。
キロランケに「これを杉元に渡して欲しい」と自分のマキリ(刀入れ)を渡すアシㇼパさん。
アシㇼパ・白石とキロランケ、ここで分かれる。
キロランケ、壁を爆破して床下から杉元を救出。キロランケからアシㇼパさんのマキリを受け取る。
白石だけじゃ心配だから、キロランケにも正門へ向かえという杉元。杉元だけが教誨堂に向かい、のっぺら坊を正門まで連れて行くことに。
杉元とキロランケ、ここで分かれる。
正門へ向かっている最中の白石・アシㇼパ、同じく正門へ向かっている最中の牛山・谷垣・インカㇻマッと落ち合う。
白石・アシㇼパ・牛山・谷垣・インカㇻマッは無事正門へ。そこに後からキロランケも合流。杉元が一人で教誨堂に向かった・土方と犬童も教会にいるらしいと聞き、「行ってこよう」と教誨堂へ向かう牛山。アシㇼパさんも向かおうとするがキロランケに止められる。
高いところから見渡せるかもと正門の屋根?に登るインカㇻマッ。
杉元、教誨堂へ向かう途中に逃げてきた本物ののっぺら坊と会う。
24話 呼応
杉元、のっぺら坊にアシㇼパさんのマキリを見せる。
「それは! 娘に作ってやったマキリ!」的な発言したことで、本物ののっぺら坊=アシㇼパさんの父親ウィルクであるということが確定。
「金塊のありかを知りたければ娘を連れてこい、娘にしか話さん」というのっぺら坊。
一方、教誨堂でやり合っていた土方さんと犬童典獄。土方さんが勝つ。
屋根に登ったインカㇻマッ、のっぺら坊の姿を発見。のっぺら坊もインカㇻマッの姿に気づき、杉元に借りた双眼鏡で確認。
ここでもインカㇻマッの姿を見てその名を呼んでいるので、やっぱりウィルクであること確定。
インカㇻマッもアシㇼパさんを屋根に呼び寄せ、アシㇼパさんも双眼鏡でのっぺら坊の姿を確認。双眼鏡で捉えたのっぺら坊を父親だと確認。(正直、アシㇼパさんはなんでわかったんだろう。顔焼けただれているし、青い目であるかは流石に遠くて見えなさそう。父との絆的なあれ?)
同じく屋根に登ってきたキロランケ、のっぺら坊は間違いなくウィルクだったかとやたら念押し確認。
アシㇼパさんの姿を確認した後、「アイヌを殺したのは私じゃない」とウィルク。
その後、金塊のありかについて伝えようとした瞬間、何者かに撃たれる。
直後、杉元も頭を打たれる。
お、尾形ぁぁぁーーーー!!!
(既に視聴済みで、話を振り返るための視聴でもついストーリーにのめりこんで驚愕してしまう)
のっぺら坊が殺されたことにより金塊のありかを知る手がかりはアシㇼパさんの中にしか残らなくなった。
この瞬間、網走監獄に行ってのっぺら坊に会って色々確認するぞ! だったのが、アシㇼパさんから金塊のありかのヒントを絞り出して突き止めるぞ! な感じで、アシㇼパさんを巡って争奪戦になる感じに。
どこかで待機していたはずの家永、第七師団に捕まる。
永倉も第七師団とやりあうも逃げ延びた様子。
もう杉元たちは助からない、二人を撃った奴がまだ近くにいるはずだとアシㇼパさん連れて逃げようとするキロランケ。
俺が様子を見てくる、先に逃げる用の船のところへ行ってろと谷垣。
ここで、杉元のところへ向かう谷垣と、先に正門を出て逃げるアシㇼパ、白石、キロランケ、インカㇻマッ組が一旦別れる。
倒れている杉元とウィルクを抱えて正門の元へ戻ってきた谷垣。正門の外へ出ると腹を刺されて倒れているインカㇻマッを発見。
ウィルクが撃たれた時、キロランケがどこかに合図を送っていたというインカㇻマッ。
キロランケ怪しいってなる。
ここに鶴見中尉たちがやってきて、谷垣・インカㇻマッ・杉元・ウィルクは鶴見中尉に確保される。
船のところにやってきたアシㇼパさんと白石。
キロランケも遅れて一人でやってくる。インカㇻマッはどうしたと問う白石に対し、「どうして自分たちの行動が第七師団い筒抜けだった、あの女が内通していたはずだ、連れて行くわけには行かない」と答えるキロランケ。それ事実なんだけど、なんだかキロランケ怪しいって感じ。キロランケの小刀がなくなっていることに白石気づく。
ここに尾形がしれっと合流。谷垣も第七師団に捕まったのでこの面子で逃げるぞと促す。「近くによって確認したが杉本もウィルクも死んでいた」とアシㇼパさんに告げる。
視聴者的には、この尾形の発言は嘘(近寄って確認してないはずだしそもそも撃ったのは尾形)なので、尾形100%怪しいとなりつつも、尾形はどっちサイド? どこサイド? 目的は? と深まる謎。
実は生きていた杉元。第七師団に捕まっていた家永により助けられていた。
インカㇻマッは、キロランケたちは樺太に向かったはずだという。
杉元は、自分を撃った犯人について、あんな射撃ができるのは尾形しかいないと確信を持って言う。
「尾形もキロランケもぶっ殺してやる」ってことで、この時点から杉元 vs キロランケ・尾形に。
杉元の持っていた辺見と二瓶の刺青が鶴見中尉の手に。
鶴見中尉は、キロランケはアシㇼパさんをパルチザンの仲間のもとに連れて行くはずだ、向こうの手に渡ったら色々とまずいと言うことで、その前にアシㇼパさんを奪還することに。
鶴見側の人間だけでアシㇼパさんを連れ戻しに行ってもアシㇼパさんは信用しないと言うことで、杉元・谷垣も行くことに。
結果、杉元・谷垣・月島・鯉登の4人で樺太へアシㇼパさん奪還作戦へ。
谷垣って脱走兵的な感じで鶴見中尉に見つかったら罰を受ける的な感じなのかなと思っていたけど、お叱りなし? この奪還作戦に参加するならいいよってことなのかな。軍に戻って鶴見中尉の命令で行くというより谷垣個人として参加するっていう雰囲気。
尾形に対し、「杉元まで撃つ必要があったのか?」とキロランケが聞いていたので、この二人がグルになってウィルクを撃つ計画をしていたことが判明。
キロランケの目的は金塊のありかを見つけたい。仲間であったはずのウィルクを撃つ計画に動いたのは「あいつが変わってしまったから」。他の仲間に金塊のありかを伝えるはずだったのに的な感じで、仲間割れ?
尾形の目的は謎。
尾形とキロランケとは夕張の江渡貝くん家で杉元組(キロランケ)・土方組(尾形)がはち会った時に初めて会ったはず。
- 江渡貝くん家から二手に分かれて逃げる時
- 白石救助作戦の時
と、何度かパーティが入れ替わりつつも、尾形とキロランケが一緒のパーティになったのは20話時点、白石救助作戦の後にキロランケが合流した時であり割と最近。この短期間で共謀をしていたのか? うーん!
教誨堂で犬童とやり合った土方、実は生きていた都丹、土方と都丹が教誨堂にいると聞いて向かった牛山、監房内に責めてきた第七師団と戦っていた門倉、は教誨堂の地下に隠れていて、無事。
犬童が残した囚人の情報を見つけ、土方さんは南へ向かうぞと言っている。
↑原作14巻139話まで
3期
25話 樺太へ
エノノカ
鶴見中尉の命でアシㇼパさんを連れ戻しにきた樺太先遣隊、杉元・谷垣・鯉登・月島。
鯉登の荷物にチカパシとリュウが紛れ込んで勝手についてきた。一度は追い返せとなったが、役に立つかもということで連れて行くことに。
網走監獄の教誨堂の地下に隠れていた土方組、土方・牛山・門倉・都丹は騒ぎの後片付けが治って第七師団が撤退した後に外に出てくる。近くで潜んでいた永倉とも無事合流。地下で見つけた新たな囚人の情報をおって、釧路に向かうことに。
樺太の最南端の大泊という街にやってきた先遣隊面々。その近くの森で樺太アイヌの少女エノノカと出会う。エノノカは北海道からやってきたアイヌの女の子と少し前に出会ったという。→アシㇼパさんだ!
キロランケの写真も見せるとこの男もいたという。北に向かうと言っていたという。
犬ゾリを生活のメインに暮らしている樺太アイヌ。エノノカとエノノカのおじいさんを移動手段として雇うことに。
キロランケ一行は近くのロシア人の村へ向かったという。杉元たちも行ってみることに。
ロシア人の酒場で喧嘩沙汰を起こし、スチェンカという殴り合いの賭け事に出ることに。
北海道から逃げてきた刺青の囚人がこの村にいたらしく、スチェンカに勝てば戦い好きなその囚人が姿を表すだろうという流れに。
26話 スチェンカ
岩息舞治
刺青の囚人、岩息とスチェンカで戦う。色々あって場外でも杉本と殴り合ったことによって理解しあって、岩息の刺青の写しゲット。
27話 いご草
採ったトド肉を売りに狐農場にやってきたアシㇼパさんたち。
日本とロシアの間で
アシㇼパさんから離れたところで話すキロランケと尾形。
のっぺら坊、ウィルクは娘を連れてこないと金塊の手がかりは話さないと言っていたことから、アシㇼパさんしか知らない金塊の手がかりを彼女は知っているはず。隠しているのか忘れてしまっているのかは不明。
いずれにしろ、その刺青人皮の謎を解く手がかりがないと、刺青人皮を集めても意味ないのかも→刺青人皮が敵陣に集められてもアシㇼパがこっちサイドの手にあれば有利だろう→アシㇼパの頭の中にある手がかりを聞き出すことができれば、より有利になるだろう→無理に聞き出すのは怪しまれるから、この旅を通じて聞き出せればいいね見たいな感じ。
いご草ちゃんやりとり
日清戦争後
月島が日清戦争から帰ると、「自分が戦争から戻ったら」と駆け落ちを誓い合った幼馴染のいご草ちゃんが亡くなっていることを知る。原因は、月島の父親が「息子は死んだ」と嘘を言ってショックを受けて身投げ。
長年父親にひどい目に合わされていた月島は逆上して、なぜ「息子は死んだ」などと吹聴したのか理由を聞く前に父親を殴り殺す。
父親殺しのため月島は死刑囚に。収容されているところに鶴見中尉やってきて、いご草ちゃんは死んでいない、と告げる。
という筋書きだったという。
鶴見中尉、いご草ちゃんから「月島の骨と一緒に埋めてほしい」と頼まれ渡されたといういご草ちゃんの髪の毛を月島に渡す。
9年後(日露戦争)
月島、たまたま同郷の人間に戦場で出会う。月島が死刑囚として捕まった後にいご草ちゃんの遺体が父親の家の床下から見つかったぞと月島に伝えたことにより、鶴見中尉が嘘ついていた! と逆上。
いご草ちゃんの遺体が床下から発見されたエピソードは鶴見中尉が偽装し、島のみんなひいては司法関係の人間を騙すための嘘であったと鶴見中尉。
許嫁を父親に殺される→逆上して父親を殺す→という筋書きであれば罪が軽くなるかも、ということで。
いご草ちゃんが生きていると知れば、死刑を受け入れていた月島が気を変えるかも、優秀な部下である月島に死んでほしくなかったみたいな懐柔文句も並べる中尉。
この話をしている最中、砲弾が飛んできて鶴見中尉と月島負傷。この時、鶴見中尉の脳みそ欠ける。
病院へ向かうソリに乗ろうとすると、すでに乗っている人(杉元と寅)がいたが、「より助かる方を」と譲ってくれた。杉元たちはお互いがそうと知らずここで対面していた。
でも、この偽装話も鶴見中尉の嘘かも! な雰囲気も醸し出されていて真実はまだ不明。
鶴見中尉から渡されたいごくさちゃんの髪の毛を、月島が捨てている描写があるので、月島は鶴見中尉の話を疑っている? あるいは、何が真実か分からなくて捨てたって感じか。読み取れん。
28話 不死身の杉元ハラキリショー
キロランケ達を追って北へ向かう途中、杉元たちはそこそこ大きい豊原という街で大道芸の一団と出会う。ここのハラキリショーに「不死身の杉元」の名で出ればアシㇼパさんの耳にも杉元が生きているということが入るかも! ということでショーに出ることに。
直接的な成果にはならなかったが、大道芸の団長から、さらに北に行き国境を越えたロシアの港町に樺太最大の監獄があると聞く。そこに解放運動で捕まったパルチザンの囚人が多くいるということで、キロランケの目的地はそこに違いないと目星をつける。
29話 国境
ヴァシリ
遊牧民族に成りすまして国境越えを試みるキロランケたち。しかしロシアの国境守備隊に打たれる。
キロランケは20年ほど前にロシア皇帝を暗殺したため指名手配されていた身だったことが判明。
30話 悪兆
尾形とロシアの国境守備隊の狙撃手ヴァシリの一騎打ち。
キロランケがロシア皇帝暗殺者であること、キロランケだけでなくアシㇼパの父ウィルクも同じく皇帝暗殺者であり指名手配犯であることをアシㇼパさん達が知る。
白石は、危険だしということでアシㇼパさんに一緒にキロランケから逃げようと提案するも、アシㇼパさんは乗らない。(指名手配犯と一緒にいると危険だから、というトーンで言ってたけど、キロランケ自身を怪しんでいるのもある?)
一度は白石はパーティから脱退しようとするも、杉元の「アシㇼパさんを頼む」という言葉を思い出し、パーティに戻る。
31話 メコオヤシ
吹雪で遭難した杉元達。近くに住んでいたロシア人の老夫夫婦に助けられる。老夫婦には娘がいたが、ロシア軍人に連れて行かれそれきりという。助けてもらったお礼に、いく先々でついでに娘さんの消息も探すことに。
昔の仲間、ソフィアのことを話の中でアシㇼパに紹介するキロランケ。ソフィアはアシㇼパが知らない頃のウィルクの話を知っている、ソフィアに会えば父親にことも色々思い出すなりなんなりして金塊の謎を解く鍵も思い出すだろう的な。
亜港監獄にいるソフィア。なんと一緒に囚われていたのは老夫婦の娘。
32話 人斬り
教誨堂の地下で見つけた囚人の情報を追って、土方陣営は釧路までやってくる。たまたま道すがら会ったキラウシに道案内をさせる。
さらに囚人の情報を追って根室まで。囚人の一人、人斬り用一郎の刺青ゲット。
33話 革命家
キロランケたちの昔話。長谷川さんという日本人に日本語を教わったキロランケ、ウィルク、ソフィア達。
その後、実は日本兵のスパイだった長谷川さんを捕まえにやってきたロシアの警察達とのゴタゴタで
長谷川さんの奥さんと子供死亡。
キロランケ達ももうこれ以上ここにはいられないということで、日本へ逃げることに。けれどソフィアはゴタゴタで殺してしまった子供のことが忘れられない、と一緒に行くことを拒んだ。
ここでソフィア、キロランケ・ウィルクは別れる。ソフィアはロシア大陸に残り、キロランケ・ウィルクは流氷を渡り樺太経由北海道へとやってきた。
で、さらに実は長谷川さんは実は名前を変えて過ごしていた鶴見中尉だった!
34話 狼においつく
亜港監獄からソフィアを脱獄させることに成功したキロランケたち。流氷の上を渡ってロシア本土へ渡り逃げることに。
途中、ソフィアからウィルクの昔話や名前の由来の話を聞く。
ウィルクが子供のころ村の近くに弱った一匹の狼がいた。しかし後に群れの仲間に殺された。弱った個体は群全体で見ると群れの生存に悪影響を及ぼすからだというその狼の合理さに美しさを感じて憧れた。狼のようになりたいと、その殺された狼の皮をかぶって遊んでいたウィルクの様子を見て、ポーランド人の父親がポーランド語で「狼」を意味する言葉「ウィルク」と名付けた。
その話を聞いて、アシㇼパが小さい頃ウィルクに話されたことを思い出す。これは作中一度夢で見ていたこと。アシㇼパの母親とは小樽で出会ったこと。彼女に北海道アイヌのことを教わったこと。今から話すことを忘れるなと言われてウィルクのアイヌ語の名前を教えてくれたこと。
そのアイヌ語のウィルクの名前を聞いて、何かを思い出したアシㇼパさん。
囚人の刺青に書かれていた文字を杉元に聞いて「迂回」の「迂」だよ〜なんてやっていたシーンが思い出される。
途中、流氷が割れて白石が離れてしまう。戻って追いかけた方が早いということで、白石だけ今来た道を戻ることに。その戻った先で杉元と合流。
35話 罪穢れ
流氷の上を歩いて逃げるキロランケ達。後を追う杉元達。
吹雪が強くなってきたため薪をたいて暖を取ることに。
流木を探しに行こうとアシㇼパさんを連れ出す尾形。連れ出した先で金塊の手がかりを思い出したな、話せ、父親を殺したのはキロランケだなど色々試みるが失敗。
お前は信用できないと毒矢を向けるアシㇼパ。やってみろと尾形。この金塊争奪戦の最中、一人だけ不殺を貫くお前が気に食わないだのなんだの。
ギリギリと対面しあっている時に杉元追いついて、杉元の罵声にアシㇼパさんビックリ→思わず矢を放つ→尾形右目を負傷。尾形のことは殺したいくらいの杉元だけど、この流れで尾形が死ぬとアシㇼパさんが殺したことになってしまい、それはさせたくないということで尾形の応急処置をして助ける杉元。
キロランケと谷垣が流氷上でばったり。やり合った後、キロランケ深傷を負いつつ逃げる。後を追う月島と鯉登。キロランケの仕掛けた爆弾で月島負傷。キレた鯉登少尉、キロランケに向かう。
36話 生きる
鯉登とキロランケやり合い、そこに谷垣と月島が銃を撃ち、キロランケやられる。すんでのところでアシㇼパがやってきて、本当にウィルクを殺したのはキロランケなのか、なぜなのかを問いただそうとするも間に合わず。
ソフィアもどさくさに紛れてどこかに行ってしまったが、必ずどこかで会えるだろうということで一旦は引くことに。
灯台の夫婦の娘は、盗みをやって監獄に入っていたなんて両親に知られたくなかったために両親に連絡をよこしていなかった。島になんて戻りたくない都会に行きたいと言う。たまたま居合わせた岩息とともに大陸を渡ることに。
負傷した尾形を病院に連れていき治療させるも、尾形逃げ出す。
キロランケの目的は、ロシア極東の少数民族を守りたい・独立させるために金塊が必要、という思いで動いていた。けれど、尾形は少数民族とか関係ないはずだし、最後にはキロランケのいないところでアシㇼパから金塊の暗号を解く手がかりを聞き出そうとしていたりと、尾形の目的はいまだに謎。
杉元、アシㇼパ、白石、谷垣、チカパシ、月島、鯉登の面々で日本に帰ることに。
少数民族独立のために戦っていたウィルクたち。日本に渡った後の動きが不明で、なぜアイヌの金塊を奪ったのか、なぜキロランケと仲間割れしたのか(キロランケ曰くウィルクが変わってしまったからだけど、どう変わったのか)、なぜのっぺら坊となったのか。
金塊を見つければ、その謎も解けるかもしれないと、決意を新たにするアシㇼパさん。
アシㇼパさんを取り戻すために一度鶴見中尉に協力した形だが、いずれにしろ金塊の分け前を少しもらえればいいのでということでこのまま鶴見サイドで金塊を探すという杉元。
一時期協力体制にあった土方陣営には戻らないのか、ウィルクは自身と土方さんを協力体制にさせるつもりであったようだし、というアシㇼパさんの問いに対し、鶴見中尉が今一番刺青人皮持っているしと杉元。その時杉元の脳内では「山でゲリラとして戦えるように育てた」というウィルクの言葉がちらつく。そうはさせたくない杉元。
杉元の中には、金塊を見つけ出してこの金塊争奪戦からアシㇼパさんを解放させたいという新たな目標も。
ということで、金塊を見つけたいという目的は一致しているので杉元とアシㇼパさんの相棒契約続行。
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金塊の情報を聞いた杉元がたまたまアシㇼパさんと出会い、たまたま刺青人皮探そうぜーと動いていた最中に、たまたまキロランケに会って、実はのっぺら坊はアシㇼパさんの父親だよと聞いて。
そこから網走監獄まで行って確かめよう!→確かめた→拉致されたアシㇼパさんを取り戻そう!→取り戻した という流れでしたが、キロランケはたまたま現れたわけではなく、ずっと機会を伺っていたんですかね? アシㇼパさんが杉元と出会っていなくても、ある日金塊の話をして、のっぺら坊はウィルクなんだよーなんて言って、金塊の暗号を解く鍵を聞き出すつもりだったのかな〜。
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