2022年5月に日本FP協会でFP2級を受けてきました。
結果は無事<<完全合格>>!
ほぼ知識0から始めて、3級2級とも一発合格でした。
試験当日の体験記は別記事にまとめましたので、本記事では実際に行った勉強方法について詳しく残したいと思います。
各々バックグラウンドや事前知識、意欲や勉強に当てられる時間等様々だと思いますが、「こんな人はこんな勉強法で受かったんだな〜」と少しでも参考になったら幸いです。
FP2級の受験の動機 もっと勉強したかった
お金の知識を付けたくてFP3級を受験
「お金周りの知識が圧倒的に少ない!」
これがFP3級受験の動機です。
FP試験は、「仕事に直接活かす」となると弱いためネットでは「意味ない」などど言われていますが、「お金の一般常識」を学ぶためにはちょうどいい試験。
2022年4月から高校でも金融教育が始まり、今後の高校生があたり前に知っていくことになる知識を学ぼうと思いました。
<FP3級体験記リンク>
FP3級だけでは実際の生活に活かすには足りない感
そうして、晴れて3級合格。
けれど、体感したのは「まだ足りない」。
自分の勉強方法が浅かったのかもしれませんが、「こんな制度があるんだ〜」と各分野の上っ面だけをさらった感じ。
一般知識として、「こういうのがある」と知ったという点ではOKですが、
実際に
- 自分の所得税を計算してみよう
- 保険・金融周りを整理してみよう
- もし今相続するとしたらどうなる? etc.
がすぐに出せなかったんですね。
なので、3級合格後も引き続きこのあたりの知識を深めようと思ったのですが、それならどうせなら2級受験しちゃわない? と。
なので、勉強方法としては
よりも
という、効率よりも理解度重視の勉強方法を取りました。
試験団体は3級と同じ日本FP協会
3級と同じく、2級もきんざい・日本FP協会から試験団体を選べます。
私は3級受験の時、「まんべんなく知識を学びたい」と思ったので、6分野中、全分野が出題範囲となる日本FP協会を選びました。
2級も、別に不満はなかったしそのまま日本FP協会。
各団体の試験範囲等の違いはネットに詳しくたくさん出ているので詳しくはお調べくださいまし。
ちなみに後から知ったのですが、きんざいは受験票に顔写真の貼り付け必須のようですが、日本FP協会は本人確認書に顔写真があれば、別途顔写真の貼り付けは不要でした。写真用意する手間が省けてラッキー^^
ですがこれは年度で変わる可能性もあるので、お手元に届いた受験票は必ずしっかり確認してくださいね。
勉強開始前の事前知識量 ほぼ0
- とりたてほやほやのFP3級
- 日商簿記2級
ほぼ0 + ほやほやのFP3級知識
3級体験記の方に詳しく書いておりますが、金融業界にいたわけでもなく金融知識は、ほぼほぼ0。
年末に会社で記入する謎の書類(年末調整)に、なんか年一でもらう謎の紙(源泉徴収票)。
厚生年金と雇用保険の違いもわかっておらず、自分が何に入っているか把握していない。年金って何したらもらえるの? 3階建ってどこが?
一度、無職期間を体験したことがあるのですが、市役所で色々手続きするのにわからない制度・単語ばかりで、てんてこ舞いとはこのこと。
これに、1ヶ月ちょっと勉強をした3級のほやほや知識。
FP試験受験前に日商簿記2級まで合格
FP試験を受ける前に日商簿記を2級まで取っています。
これのおかげで個人バランスシートなんかは楽勝でしたが、試験では出て1問とかですよね。
事業関係の経理の部分もおかげで理解は早かったと思いますが、それも試験に出るか出ないかくらいで。
簿記の知識が活かせる分野って試験範囲内ではほんのわずか、という体感でした。
勉強成果&試験結果
試験直前の過去問は7〜8割正解
- 学科:7割正解
- 実技:8割正解
こちらは後述する過去問道場さんでの総合結果です。
- 同じ過去問を繰り返し解いての数値
- 前に間違った分もカウントされている数値(恐らく)
なので、若干正確な数値ではないかもしれません。
もっと取らないと危ういかなーと思いつつの試験挑戦でした。
試験結果は7割正解
- 学科:44点/60点
- 実技:77点/100点
でした。(ゾロ目!^^)
私はどんなタイプか 毎日コツコツ
凡人コツコツ派
私自身、学生時代とても優秀だったわけでもなく。
社会人になって始めて受けたまともな資格試験であった簿記では、2級が受からなくて1年以上もかけて勉強していました。
ネットでたまに見かける「3級とか1週間前にテキストざっと読んだだけで受かりました!」みたいな芸当ができるタイプでもなく、
試験直前にガーッとやりこむ瞬発力もなく、
暗記も不得意で、ひたすら地道にコツコツ繰り返すスタイル。
時間は取れる方
基本、夜に勉強していました。
夕食後、片付けが終わった後の20時や21時〜寝るまでを勉強時間にあてられました。
土日も、家の予定以外は極力予定は入れずに、ずっと勉強。
GWもすべて返上してずーっと勉強! (来年は遊びまくってやる!)
受験の動機 お金に関する実用的な知識をつけたい
実生活で痛感した、「お金のことや制度についての知識が足りなすぎる!」
それを補うための勉強なので、目的は
よりも
という、効率よりも理解度重視の勉強方法をとりました。(とったつもり)
それならば、勉強だけして試験は別に受けなくてもいいわけですが、どうせ勉強するならせっかくだし資格試験も受けておこう、と。
たてた勉強スケジュール 約2ヶ月半 & 1日の勉強時間 30分〜数時間
独学で必要な勉強時間 約160時間
ネットで調べた、2級の独学に必要な勉強時間は160時間ほどだそうです。
ちなみに3級は80時間ほど。
とった勉強期間 約2ヶ月
受験スケジュールは
- 2021年11月29日 FP3級 勉強開始
- 2022年1月23日 FP3級 受験
- 2022年3月10日 FP2級 勉強開始
- 2022年5月22日 FP2級 受験
でした。
3級受験後、本来ならすぐに2級の勉強をスタートするのがベスト。
けれど今回、事情があり3/10よりスタート。若干忘れているところもあったので、やっぱり途切れなく勉強をスタートさせた方がよかったな〜と思いました。
160時間勉強が必要となると、単純計算で1日2~3時間の勉強が必要になります。
勉強時間は詳しく後述しますが、1日30分を最低限ノルマとして毎日コンスタントに続けて、休みの日や直前時期は1日3〜4時間でした。
たてたざっくりスケジュール
3月 基礎固め | テキスト1週目。 |
---|---|
4月 基礎固め | 動画を1週さらいながら過去問(問題集)開始。 |
5月 過去問 | ひたすら過去問。 |
利用した勉強教材
- テキスト
- YouTube動画
- 過去問道場
を主に使いました。
おーちゃんテキスト
FP2級はこちらの教科書を。
これを選んだ理由や、内容の簡単なレビューはこちら。
YouTubeおーちゃん動画
Youtubeでたまたま見つけたチャンネル。
初めて見た時は、「だいぶクセが強い」と思いましたが、それのおかげで印象に残りやすい。
過去問道場
もし過去問道場さんを知らないとしたら、こんなブログ読んでる時間あったらまずこっちを先に見て! ってくらい本当にすごいところ。
勉強方法
最低限の勉強時間30分をノルマとして、毎日コツコツ進めました。
最初の3週間 テキスト1週目 ざっと読む
まずはテキストから。
全体像把握のために、サーっと読み進めます。
FP3級試験日から1ヶ月開けてしまったので、「FP3級でこんなことやったかな?」となったところ頻出でしたが、割とすぐに記憶は蘇ってきます。
個人的に、テキスト1週目でのポイントは
です。これに尽きる。
特に私は完璧主義の毛があって、ついついじっくり理解しようとしてしまって、
が、過去の失敗例でした。
1週目はとにかく読み進める。
なんなら、流し読みでいいからとにかくページを読み進める! くらいの気概で進めます。
次の4週間 YouTube動画 & 問題集代わりの過去問
先にあげたおーちゃんチャンネルを、分野ごとに見ていきます。
同時に、過去問を1日5問ずつせっせと進めていきました。
頭から順に過去問を進めていったので、ちょうど動画で見たすぐ後にその分野の過去問ができる感じです。
今振り返ると、
の流れを、ライフプラン、リスク管理…と分野ごとにやってもよかったなと思います。
テキスト丸っと1冊読み終えてから問題を解くと、やっぱり最初の方忘れてしまっています。
問題集替わりの過去問の解き方
過去問道場さんで以下の設定でランダム出題。
- 試験回指定:過去3回分(2021年5月、2021年9月、2022年1月)
- 分野指定:今勉強している分野のみ指定
- 法令改正で古くなった問題は出題しない
- 難易度:簡単・やや簡単・普通 のみチェック
そして解いていく時は
- 始めのうちはさらっとどんどん解いていく。
- 何回か出たな、という問題はじっくり解説・テキストを読んで理解する。
を心がけました。
FP3級の時もそうでしたが、テキスト読んで理解したつもりでいても、問題形式になった途端にわからなくなってしまうことがあるんですよね。
なので、問題に慣れるためというか、「あ、こういう問われ方するんだな」というのを把握するために、始めのうちはさらっとどんどん解いていきました。
そして、慣れてきたら&何回か出てくる問題にあたったらじっくり解説・テキストを読んでいくようにします。
最終的には、
- 「なぜ答えがこれになるのか」を説明できる
- 〇×問題ならどの部分が間違いで、どうなっていれば〇になるのかを説明できる
というところまで行けるよう努めました。
フルで過去問を解いてみる 惨敗
テキスト1週、おーちゃん動画も一通り見終えた段階で、1回試しに過去問を解いてみました。
練習で説いたことのない試験回を選び、難易度ももちろんいじらず、本番の試験と同じ形で受けてみることに。
結果は惨敗。
というか、解けなさすぎて集中力がもたずに30分くらいでギブアップしました。
1回、ここで「やばい」という感覚を自身に植え付けます。
最後の3週間 過去問→テキストの繰り返し
章ごとに、
- 学科の過去問を過去3回分まで受ける
- 実技の過去問を過去3回前まで受ける
- 解けなかったところはテキスト見直し
を繰り返しました。
過去問道場さんが、年度ごと、分野ごと、とフィルタリングする機能があるのでそれを活用します。
- 試験回指定:過去3回分(2021年5月、2021年9月、2022年1月)
- 分野指定:今勉強している分野のみ指定
- 法令改正で古くなった問題は出題しない
- 難易度:簡単・やや簡単・普通 のみチェック
この時点で、解ける問題はなぜそうなるのか、の説明ができるほどにはなっています。
わかっていないところやまだ頭に入っていないところをノートに書き出したりして整理。
(難易度の、やや難しい・難しいの過去問もやろうとスケジュールしていましたが、間に合いませんでした🤣)
問題集は買わなかった
ネットでFP試験の勉強法を調べると、
という意見が出てきます。
(なんなら、試験受かるだけならテキストすらいらない、という意見も。)
私は、「この問題集はいらない」という意見について個人的にも同感。
ただ試験に受かるだけなら、過去問をやり込んできちんと理解しておけば大丈夫な気がします。(今後、試験が改定したりで変わるかもわかりませんが)
- お金の知識をつけたいという動機 → テキスト・Youtubeで勉強
- 試験対策 → 過去問道場
というスタイルで3級も2級も合格しました。
勉強ノート・まとめノートは作らなかった
これはまだ自分でも試行錯誤中なのですが、FP2級の勉強中はちゃんとしたまとめノートは作りませんでした。
テキストを読んでいて「おや?」と思ったところをメモ程度にノートに書き留めたり、「書いて覚える」として書き出したりする程度でした。
勉強中、唯一心がけたこと
今回、勉強をするにあたって、唯一心がけたこと、それは
ということでした。
持病持ちで、もう椅子にも座っていられない横にならなきゃヤバイってなる日もあるんですが、そんな日も横になりながら後述のYoutubeを見ます。
期間ごとに決めた
- 30分やる
- 過去問5問だけ解く
などの最低ノルマは絶対守るようにしていました。
「ちょっと今日体調悪いなー(ちょっとだけ)」の日や「今日やる気がどうしても出ない」なんて日はもちろん、「今日めっちゃ体調悪い……」って日も、何がなんでも続けました。
(けど本当に本当にあかん!って日は休みました)
30分ただテキストを眺めるだけ、過去問適当に答えて5問進めただけ、なんて日もありましたが、一度「やらなくていいや」を作るとズルズルやらない日ができてしまいがちで。私の場合。(そして試験直前に焦る。笑)
1ミリ! 1ミリでもいいから今日もFPの勉強をする!
としていると、今日も頑張ったから明日も頑張ろう、となれます。
その他スキマ時間にやったこと
とにかく反復をしたくて、暇さえあればFPに触れていようとしました。
※このスキマ時間にやったことと、後のその他勉強以外でやったことは先述の勉強時間には含まれておりません。
おーちゃんYoutubeをずっと聞き流し
手は塞がっているけど、耳は空いている。
そんな時はずーっと先述のおーちゃんTVを聞いていました。
私は、つい最近になってワイヤレスイヤホンを手に入れたのですが、今回これが大活躍!!
置いてあるPCやスマホから普通に流しているだけだとちょっと移動するだけで音声が聞こえづらくなってしまいますよね。
それが、ワイヤレスイヤホンをつけていれば部屋間を移動してもずっと聞こえる。
掃除している時、洗濯物干している時、部屋を移動してもいつでもずーっと音がついてきてくれるのは、ながら勉強に最適でした。
過去問道場の一問一答を解く
スマホのホーム画面に過去問道場さんの一問一答リンクを置いておきます。いつでもすぐ開けるように。
本当に一問一答で、解いたらすぐに正答が確認でき解説も読めるので、ふと時間が空いた時にさっと解く、ができてとても重宝していました。5分の隙間時間も無駄にしない!
その他勉強以外にやったこと
書いていたら長くなってしまったので別記事で。
自分がやっていて、これ効果あったんじゃないかな〜きっと、ということをいくつかご紹介。
そんな大したことやっていないですが、気になる方はどうぞ。
試験前日・当日 いつも通り過ごす
直前や当日にあれこれやると逆に不安が増すタイプなので、いつも通り過ごすように心がけました。
前日はノルマ30分と過去問5問だけやって、気晴らしにおーちゃんを見返して。
冒頭に書いた通り、直前の過去問時点で7割だったので、ちょっと不安を抱えつつの試験当日でした。
番外編 試験後の楽しみを作る
せっかく試験会場の名古屋くんだりまで繰り出すので、前から気になっていたお店を予約しておきました。
「俺、この試験終わったら美味しいご飯食べるんだ……」
って思えば、色んなことが頑張れる気がします。
めちゃくちゃ美味しかったです。
試験当日は、受験直後でまだ自己採点も終わっていない状態でしたが、とりあえずお疲れ様ー! と心地よい解放感でした。
FP2級その後の予定
他の資格試験受験予定 今のところなし
晴れてFP2級を取得しましたが、今のところ税理士、宅建士、行政書士etc. などの上位資格への挑戦は考えていません。
仕事に役立てる予定 今のところなし
元々の仕事が、FP関連分野でないのと、今後こっちの道に進もう思うほどこの世界にハマったわけでもなく、です。
体感として、ネットで言われている通り、純粋なFP2級の知識だけだとこれ一本で仕事にするのは難しそうだな〜と思います。
今後は、実生活で役立てばいいな〜と。
資格とった意味はあるのか
ではなんで資格取ったのか。先述の通り一般知識としてお金の知識を勉強したかったため、それだけ。
勉強するだけなら、それこそ本読むだけとかYoutube見るだけでよかったとも思いますが、やっぱり試験という緊張感があると勉強に身が入ります。
この「試験」がなくとも、自発的かつ継続的に勉強する習慣がつけばいいのだけれど。
諸々の教材費と受験費、勉強にかけた時間や労力を考えた時、そのコスパに見合った結果はまだ体感しておりませんが、そのうち実生活で役立てられたらな〜と思います。
コメント