初めての人間ドック、初めての胃がん検査で内視鏡を鼻から入れてきました。
- 喉の麻酔なし(鼻の麻酔はあり)
- 鎮静剤なし(意識はハッキリしたまま)
- 生検(組織採取)なし (←異常が認められた際に採取される)
で受けてきました。
体感としては、
そんな具合でした。
本文中、「こうだったあぁだった」というのは記憶を頼りに書いていますので、記憶違いや聞き間違い等ある可能性もあります。
あくまで「どんな感じだったの?」に対する個人の体験談ですので、ご自身が受けられる場合は受診する医療機関で正確な情報を得るようにお願いいたします。
バリウムではなく胃カメラを選んだ理由
ごく稀とは聞くものの、アレルギーがちょっと心配
バリウムによるアレルギー反応が起きる事例もある、と聞いた時ちょっと心配に。
私は肌表面が弱く、アクセサリーをつけると荒れる、色々な肌ケア製品で荒れる、季節の変わり目で何もしてなくても荒れる、と肌が弱々で。
胃の表面も同様に弱々かは不明でしたが、でもまぁどうなるかわからない物質を体内に取り込むのなんか怖い……となり。
あと、マズイって聞くし。
人間ドックの後に予定があったのに、バリウム飲んだら下剤を飲まないといけない
検査後、下剤を飲んでバリウムを体外に排出します。
が、その日は人間ドックの後に移動する予定があり。
移動の最中に「トイレ!」となり、動けなくなったら嫌だなぁと。
今までの人生で下剤を1回も飲んだことがなく、自分の身体がどう変化してしまうのか不明というのもまた不安が増すところ。
その他諸々、ごく稀とはいえ色々と副作用があるうえに、「病気の発見のしやすさ」という点では、内視鏡の方が上らしく、それなら内視鏡で受けるか、と。
口からではなく鼻からの内視鏡を選んだ理由
鼻の方が楽らしい
さて、そんなわけで内視鏡で受けることを決めました。
そして鼻からを選んだ理由は、
- 最近の内視鏡は細くなっていて鼻からなら全然痛くないらしい
- 病院内のポスターで鼻が推されていた
からです。
↓ちょうどこちらと同じポスターが掲載されていました。
ポスター内の
の記述を見た時に揺るぎない決意となりました。
私、すごく「オエッ」ってなりやすいタイプなんです。
歯の矯正をしたことあるんですが、歯形をとる際にビックリするくらい「おお゛ぉ゛え゛え゛え゛ぇぇ」とえずいてしまったことがあり。
もうあの苦しさと見苦しさ(尋常じゃない量のよだれ)は可能な限り回避したい。
今回私が人間ドックを受診した病院では、口 or 鼻は当日その場で決めることができたので、一応看護師さんに相談しつつ、鼻からを希望しました。
麻酔などかけた後、テスト用チューブをさして鼻からいけそうかチェックするので、大丈夫そうだったら鼻からいきましょう、となりました。
検査前
消泡剤を飲む
胃のなかを検査しやすいようにする薬剤なるものを飲みます。
バリウムと同じようにマズいのか⁈ と一瞬身構えましたが、ほんのり薄く甘い液体でした。飲んだ後はおじぎを数回して薬剤を胃の中まんべんなく行き渡らせます。
2種類の薬剤を鼻から注入
鼻が通りやすくなるスプレーと違和感をなくす薬を入れま〜すと説明された気がしますが、ネットで調べると局所血管収縮剤と鼻の局所麻酔のようです。
これは人によってはきっと苦手なやつ。
プールとかで鼻から水が入って、つーんとするような苦しいようなあれ。あれが、粘度の増した液体でやられる感じ。
喉を通って口のほうまで流れてきて苦い。けど耐えられない程ではなく。
んあーー……
とボーッとしながら薬剤が効くのを待ちます。
喉に麻酔もできるけど、今回は断った
「喉にも麻酔かけられますけどどうします?」と聞かれましたが、今回はなしで行くことを希望しました。
ポスターにある通り、本当に鼻からだとオエッと感がないのかを試したかったためです。
もしこれで本当にオエッがなかったら、今後も麻酔しなくてすみますもんね〜。
実際のところは、喉の部分は本当に問題なく、検査後も「喉の麻酔は今後もなしで大丈夫そうですね〜」とお声かけいただきました。
いざ検査
テストチューブを鼻に突っ込んだまま慣らしている間に、諸々説明を受けていざ本番です。
リラックスして、目は閉じない
私が受けた病院では、検査室はちょっと暗く、落ち着いた雰囲気になされていました。
やっぱり緊張して力んじゃうと入りにくくなるらしく、リラックスを心がけろと。
また、目を閉じてしまうと逆に意識が喉に集中してしまうそうなので、目を開け遠くを見つめるよう言われます。
最中、ずーーーっと看護師さんが背中をさすってたまに肩トントンしてくれました。
好き。
鼻から先が通らない。痛くないけど、その瞬間が怖い!
テストチューブで両穴の具合を確認したところ、左側がちょっと痛く右側が違和感なしだったので、本番は右側から行うことに。
が、いざ本番の時、右側からトライするも入らない。(グリグリ)
何回かトライするも入らない。(グリグリ)
入らない。(グリグリ)
入らない。(グリグリグリグリ)
どんどん増す不安。
興味本位でずっと画面を見ていたんですが、私の鼻の奥から喉へ行く道、超狭じゃありませんか。
え、待って、あそこを通すの。あれを突き抜けるの。
え。怖い。
先生が色々角度を変えたり抜き差しをしてくれたりするも、やっぱり入らない。
先生「反対側で行きますかー」
左っ⁈ さっきちょっと痛かった方⁈
とまた不安になってしまったせいか、やっぱり左も全然入らない。
先生「元の方でもう一回やりますねー」
と右側に戻る。
そしてまたずっとグリグリと探ります。
もう不安と「その瞬間」の痛みの恐怖に緊張が高まります。
が、ふとした瞬間にしゅるりと喉を通り奥の方へ!
一瞬、「ん゛!」って通った感はありましたが、痛みは全然なし! えずきもなし!! ありがとう先生!
胃の中がモゾモゾして超違和感(痛くはない)
鼻から喉を通過する部分が一番の難所のようで、その後はスルスルどんどん内視鏡が入っていきます。
そして訪れる第二の関門。
胃の違和感!!
検査しやすいように胃の中に空気を送り込むのですが、それが地味にキツかった。
胃の中がモゾモゾする感じ。何か得体の知れないもの(イメージとしては線形のエイリアン)が中を這いずり回っている感じ……!
痛みはまったくないのですが、今まで体感したことないこの感覚に、「大丈夫なの⁈ 大丈夫なの⁈」ととても不安。(いや大丈夫なんですけど笑)
ゲップしないように頑張る
胃の中に空気を送り込むので、ゲップが出そうになります。
けれど、空気出ちゃうとダメなのでゲップは我慢です。
ゲップを我慢すること自体は難なくできたのですが、胃のなかの違和感が強まる感じと相まって、辛い。
ちなみに、よだれ大量の見苦しさはもう嫌!
絶対回避!
とか思っておりましたが、胃カメラ検査ではよだれは不可避でした。
むしろ出てきたものを飲み込むとまた検査に支障が出るのでどんどん出してと言われました。受け皿も用意してくれるし、気にせず出しまくりです。
検査終了
無事終了。
特に問題も見受けられなかったようで、生検もなく終了です。
最後にずる〜〜〜っとカメラが出ていくのですが、これがまたなかなか強烈な視覚情報。
あんなに入ってたんだ……(ガクブル)
という後追い恐怖が襲います。
検査後の様子
検査後、1時間ほどで飲食もOK! 胃の違和感もすっかり元通り
ちょっと初めての体感すぎて、終わった直後は軽く呆然としてしまいましたが、検査室を出ればもう全然普通。
洗面所まで自分で歩いて行って口元を洗い終了です。
検査後の不快感としては、胃のなかの空気感。
若干お腹が張る感じがしばらく残ったのと、あとオナラがすごく出そうでヒヤヒヤが続きました。笑
それも着替え終わって、少し休憩して外を歩いていたらすぐに落ち着き。
ポスターに書いてあった通り、
ポケットティッシュ持っていこう
鼻血が出る可能性がある
一応鼻の中を管がどんどん通っていくわけですから、粘膜に傷がついて鼻血が出る可能性もあります。
病院内で出てくれば看護師さんが対応してくれますが、万が一病院を出た後に出てきたら大変です。
なのでポケットティッシュ必須です。
鼻血は出なかったけど、鼻水が結構出る
私の場合、鼻血は出ずにうっすらと血が滲む程度でした。
が、その後身体の防衛反応か何かなのか、ジェル状の薬が出てきてるのかは謎ですが、しばらくズルズルと鼻水が止まりませんでした。
次もまた鼻から受けると思う
最中は頭の中不安でわーわーしながら受けましたが、終わってみると呆気なく!
痛みや嘔吐感は全然なく、鼻から喉に通過する瞬間と胃の違和感についても、一度体験すれば「あぁ、あれね」と思えるくらい。
個人的に、レーシックの手術の方が、怖すぎてもう二度とやりたくない、でした。
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